タイトル:頭が悪くみえる日本語
著者:樋口裕一
概要:
きっと本人は気づいていないのだろう。ただ何も気にかけずにしゃべっているだけなのだろう。あるいは、自分ではよいつもりで使っているのだろう。だが、周囲から頭が悪く見えている、そんな言葉づかいがあるものだ。
「ぼかしの日本語」「自分勝手な日本語」「距離感を誤った日本語」「ワンパターンな日本語」「理性のない日本語」の5つの章に分けて解説。
所感:
「みんな言ってます」
みんなが言うわけないのに、なぜ、みんなとか言うのだろう。
確かに頭の悪い言葉だと思う。
使っている人は、何も意識はしていないのだろう。
狭い世界の中で、複数の人が言っただけで
「みんな」と思ってしまうのだろうか。
ある意味、無責任な言葉でもある。
自分の意見を「みんな」という誰かに
責任を押し付けている人もいる。
「みんな」が言っているだけで、自分は悪くない。
という卑怯な使い方をしている人もいる。
ここまでくると、「頭が悪い」ではなく
「心も悪い」となるであろう。
本書では、
「みんな言ってます」は、子どものおねだりと同じ次元でしかない
とも言っている。まさにその通り。
頭がよく見えなくてもいい。
ただ、頭が悪く見える言葉は使わないようにしていきたい。
そう感じることができた一冊。
是非とも多くの人に読んで欲しい。
頭が悪くみえる日本語
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